LGBTと精神疾患

LGBTには精神疾患や自殺が多いと言われています。私も同性のパートナーと暮らしていて、このことはとても他人事ではないと感じています。

私はいつも不安です。不安事が大きくて病気になったのか、病気だから不安なのかわかりません。子供の頃から不安感は強かったですが、将来に対してそれまでになかった不安を抱くようになったのは、同性パートナーと暮らすようになってからです。

まず、人付き合いが狭くなりました。病気のこともあるのですが、私生活のことを打ち明けられないので、友達付き合いが減ったためです。昔からの友達とつながっていたSNSもやめてしまいました。

それに家族にも秘密を持つようになりました。彼女が誰よりも大切なパートナーなのだと私はまだ打ち明けることができません。もしかしたらこのまま言わずにいるかもしれません。
私のパートナーは不本意な形で親にカミングアウトをしましたが、随分ひどいことを言われて私との同棲にも反対されました。今の部屋に引っ越したことは伝えていません。
こうした理由から、同性婚がもし日本で叶うようになったとしても、私はすぐには実行できないと思っています。

職場でもパートナーとして認識されていません。税制上の優遇がないのはもちろん、家族が病気だから休むとか、職場で倒れたから連絡をくれるとか、そういうことが当たり前ではありません。ある友人カップルは一方が入院した時に職場の人がお見舞いに来るたびに、パートナーは席を外さなければならなかったと言っていました。

どこの場所でも人との関係が希薄になりがちだと、その分パートナーとの依存関係は強くなりやすいと思います。私の場合はパートナーが母のようでもあり親友でもあり恋人でもあり、自分にとって唯一自分のあらゆることを理解してくれている存在です。そういう人がもしいなくなってしまったらと考えると…もう想像することすら恐ろしいです。私は彼女が病気になったり事故にあったりしないか、いつもいつも不安でたまりません。
二人で公正証書遺言なども作りましたが、いくら書類を整えても彼女を失う恐さは消えません。

最近は親が老後のことを口にするようになってきて、そのことでも心配をしています。長年共に暮らしている相手はただのルームメイトとしか思われていないのです。今の暮らしが脅かされるのではないかという不安があります。私自身が自分の状況を考えて親の介護ができるとは思えないので、それを頼られる不安というのももちろんありますが。

私が上に書いた不安ごとの中にはLGBTだけのものではないものもあります。せめて「LGBTだから」悩まなければならないことが減るといいなと思います。

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