右目が頼り

私はほぼ右目でしかものを見ていません。小学校に上がる時の検診で遠視、乱視と特に左目の視力の弱さを指摘され、初めて眼鏡を買いました。

誰でも赤ちゃんの時は視力がまだ弱く、8歳くらいまでに発達していくのだそうです。ところが何らかの問題で発達が遅れると、私のように片目の視力が弱いままということが起こります。それでもその弱い方の目を使ってものを見る訓練をすれば、ちゃんと視力を上げることができるのですが、適切な時期までにそれができないと手遅れになるそうです。

つまり私はほぼ手遅れだったのでしょう。加えて、私はぼんやりとしか見えない片目を使う訓練を嫌がりました。右目に眼帯をして左目でテレビなどを見るのですが、とても煩わしいものでしたし、親もうるさく言いませんでした。
一度、祖父にそれはちゃんとやらきゃダメだと厳しく言われたのですが、当時の私はそれがなぜなのかまだ理解できていませんでした。

眼鏡はレンズが分厚く、かけると目が大きく見える遠視用のもので、赤いフレームで脇に小さくキティーちゃんが付いていました。ケント・デリカットさんという遠視の眼鏡をかけたタレントが昔知られていましたが、まさに彼と同じようにグリグリお目目に見えるので、クラスメイトには妙な顔をされました。
思春期になるとそんな眼鏡がますます煩わしくなり、勉強中のみかけるようになりました。

右目は最大で1.2くらいまで視力があったので裸眼でも困ることはなく、左目は0.3くらいで眼鏡をかけても視力は上がりませんでした。そうして見やすい方の右目に頼って見るようになったため、いつからか「不同視弱視」という状態になりました。20歳前後で弱視と初めて言われた時はショックでした。

視力だけ聞くともっと低い人も多くいると思いますが、左右のアンバランスが問題で眼精疲労や身体の苦痛が大きいのです。見た目に斜視はそれほどないと思いますが、目の大きさや顔の左右アンバランスも気になります。
目の問題で身体にかなり負担がかかっているという自覚がないまま、私は趣味も仕事も目を使うことばかりやってきました。そういう仕事は選ばないようにと医師に言われる人もいるそうです。

パソコンを使う時間が多くなると、画面を直視できないほど眼精疲労がひどくなったことが何度かありました。その時に眼科の先生に、私の目はピントを合わせるのに眼鏡をかけてやっと普通と同じスタートラインに立てるので、ちゃんと眼鏡をするようにと言われました。今は眼鏡があるのとないのとでは疲労感が全く違います。
老眼が他人より早く来るでしょうとも言われました。最近そろそろ来ているんじゃないかという気がしています。

不同視については早期発見・早期対策しかないのでしょうね…。レーシックも弱視には難しそうですし。お子さんがいる方は、子供の将来を見据えて(ちゃんと説明もして)気をつけてあげて欲しいです。

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