青木省三先生の本

先日、発達障害について書きましたが、私が読んだ中でおすすめの本を今日はご紹介したいと思います。青木省三先生という精神科医の方の著書です。私の主治医は発達障害についても結構熱心に取り組まれているので、読んでいる時に病院へ持って行って見せたら、「その先生の考え方はとてもいいと思う」と言われました。まだ発達障害の診断対応に知識の深い医師が少ないと聞きますが、これからこうした分野に取り組まれる方々のバイブル的な本の1つなのではないでしょうか。

『ぼくらの中の発達障害』ちくまプリマー新書

「ぼくらの中の〜」とありますが、つまりは誰の中にも発達障害的要素はあって、その濃度の違いであると捉えるとともに、異質なものであるとも書かれていたところにとても感銘を受けました。私の母は「誰にでもあることじゃない?」と言っていましたが、その考えによって障害を一般化されてしまうことは、当事者にとっては辛いことでもあります。「誰にでもあってもあなたと私は違うのだ」と。でも、その「違う」ということもこの本ではちゃんと書かれているのです。

若年層に関しての記述が多く、またそうした年齢層に向けての語り口なので、とてもライトで読みやすいです。発達障害の入門書として当事者にもご家族や周囲の人にもおすすめしたい本です。

『大人の発達障害を診るということ』医学書院

この本は医療者向けに書かれたもののようで、先の本に比べると専門用語なども出てきますが、比較的平易で読みやすい本だと思います。分量が多いですが、まとめと多くの症例に分けられているので、辞書的に手元においても良さそうです。

特に発達障害のグレーゾーンや大人の発達障害の症例が多数書かれており、目からウロコが落ちるような展開も多くありました。あらゆる精神疾患や心身の不調に悩んでいる人、実は発達障害の素因があるかもしれない人などに気付きを与えてくれるかもしれません。

ただ1つ、この先生のような対応をどこの病院でもしてくれるとは限らないのが現状で、できるだけ多くの医師や支援者がこうした知識を持っていてくれたらいいのに…と思いました。

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