闘病ブログと検索エンジン

ブログを開設して2ヶ月経ち、少しずつでも読んでくださる方が出てきました。でも、随分Google検索結果に出てこない(または出ていたのに見当たらなくなる)なあと考えていて、あることを思い出しました。

ちょうど半年前にGoogleがあるアップデートをおこなったんですよね。「医療や健康に関する検索結果の改善を意図した」アップデートを。「WELQ」が話題になりましたが、リライト、まとめ、無断転載など、信頼性が低いと判断される医療情報サイトがGoogleの検索結果で順位を落とされ、医療機関のサイトなどが上位に表示されるというものです。
たしかに検索をした時に、医療者でも患者でもない誰が書いたのかよくわからないような医療情報サイトやまとめサイトがたくさん出てきて煩わしく感じていたので、どういう変更がなされるのか期待していました。

アップデートについての公式サイトのお知らせにはたくさんコメントが付いていますが、患者さんの闘病記、医学生向けの情報、医療従事者の発信情報、それらも検索に出てこなくなったとか順位が下がったとかで批判の声が多いですね。どういう基準でGoogleが情報を振り分けているのかわかりませんが… 最近私が情報検索しても思うのは、医療機関発信の情報ばかりで、患者さんの声がなかなか出てこないということです。

医療機関のサイトに書かれている医療情報は信頼性は確かでしょうけど、病気の知識とか治療法とかの情報が主で、病気にかかってどんな思いなのか、治療を受けたらどうだったのか、患者目線ではどんなものが役に立ったのか、そういうことは書かれていません。でも患者からすれば、本当に欲しいのはそういう情報なのではないでしょうか。少なくとも私はそういう情報に助けられてきました。

私がこのブログを始めたのは、自分の患者としての体験をまとめることで自分自身の頭の整理をすることと、同じような患者さんに何か少しでも役に立てばという思いからです。実際役に立つかはわからないけれど、体験した患者の声が望まれることを私自身もよく知っているからです。でも、現時点ではこういうブログは検索結果に出てこないようになっているのかもしれません。せっかく記事を書いても初めからはじかれているとしたら残念です。もちろん、単にこのブログに問題があるのなら仕方ないですが。

情報の何が正しくて、何が間違いなのか、どこまで統制されるのでしょう。情報発信する側もいい加減な情報を発信しないように気をつけなければなりませんが、受信する側も何でも鵜呑みにせずに自分でいくつものソースを見比べて判断する必要があると思います。Googleにはその情報の選択肢を失わせないようお願いしたいものです。

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