女の役割・嫁の仕事

私は20代の時に1度結婚・離婚しました。元パートナーは結婚前は何かあればすっ飛んできてくれるようなタイプだったのが、結婚後はガラリと亭主関白になりました。もともと古風な考え方をする人だったのでしょうが、自分のことは「主人」と呼べ、家訓に従え、家事はクオリティーを保て、そういう感じで、私の扱いは「恋人」から「嫁」に変わりました。

私はそこそこ几帳面なので家事も普通にしていたつもりですが、彼は一人暮らしが長い上に料理も掃除もアイロンがけも完璧にできる人で、同じやり方、同じ仕上がりを私にも求めました。自分の最も効率的だと思うやり方がベストだと思っているので、勝手に作ったルールを私に押し付けるのです。
私は自分のやり方を無理やり変えられることが嫌いなので、反抗するわけではないですが従わないこともよくありました。そうすると、食器洗いや掃除の後をチェックされ、彼がわざわざやり直すのです。お客さんが来ている時ですらそうでしたから、それなら最初から自分の仕事としてやってくれればいいのにと思いました。

私は仕事もしていましたし、家庭と仕事の両方のストレスで大きく体調を崩しました。彼には「今の健康状態じゃ子育ては無理なんじゃないか」と言われました。

私のペース、私の体力などをわかってくれないこともストレスでしたが、「女らしい言葉遣いをしろ」とか「主婦なんだから節約しろ」とか「主人を立てろ」とか彼の思う女性らしさや妻のあり方を押し付けられることが最も嫌でした。そしてその女性の理想像が彼の母親であることも嫌でした。
いつもニコニコ微笑んでいて、決して怒らない、そんな女性いるでしょうか。姑はニコニコ穏やかなタイプではなかったし、私と二人の時はよく舅の愚痴を聞かされました。

子供の頃から親の姿を見てきて、私も母のように朝早く起きて化粧をし、ご飯を作り、夫につくす妻になるのだろうと昔は思っていました。世の中がジェンダーフリーになってきたとはいえ、男女の役割、夫婦の役割にはいろいろな固定観念があると思いますし、私の中にも今でもあります。でも私は決してそういう形で男性につくすタイプではないのだと悟りました。好きな人のために何かを作ったり、修理をしたり、情報を集めて手助けしたり、そういうことは喜んでするけれど…「どちらかというとあなたは旦那さん」だと言われます。母にも昔から「あんたにはお嫁さんが必要」と言われてきました。

今は、以前のように料理ができない、買い物ができない、掃除洗濯ができない…そういうことでパートナーに負担をかけるのがつらいです。自分はダメだ、結婚には向かないんだと自分で自分に烙印を押してしまいます。でも今のパートナーは、私に決して「妻の仕事」として押し付けないし、人としての私を知ろうとしてくれるし、サポートしてくれます。

結婚はしてみないとわからないことだらけでした。自分のことも相手のことも。
今の暮らしがあってこそ、病気の時も何か困難があった時もちゃんと向き合って一緒に乗り越えていくことの継続がパートナーシップなんだと感じています。

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