仕事と病気のカミングアウト

私は10年以上在宅で仕事をしています。WEBデザイナーとして働いていた事務所から仕事をいただいて、電話やメールで連絡を取りながら、作業をしています。

最初はルーティンのホームページ更新作業や雑用がほとんどでしたが、離婚した頃から収入を増やすために仕事を増やしてもらい、自分でも個人的に仕事を受けたりして、仕事の内容が煩雑になりました。その頃から仕事の負荷がかかると喘息が出たりして体調の崩れが大きくなり、そうすると精神的にも参ってさらに仕事が負担になる…ということが多くなりました。

私は昔から一度体調を崩すと回復にとても時間がかかりました。日頃から体力のある人から見れば、一体治るのにいつまでかかるのかと思うかもしれません。体調が良くならないうちに通常運転に戻さなければならないのはしんどいですし、何より早く治らなければ周囲に迷惑がかかるというプレッシャーがきついのです。
そのうちに、電話を取るたびに鳥肌が立ったり声がかすれたり、メールを見るだけで発汗したり動悸がしたり、ミスが増えてひどく落ち込んだりするようになりました。

双極性障害の診断を受けてしばらくして、思い切って事務所の人にカミングアウトをしました。もしかしたら仕事を失うかもしれないという不安もありましたが、体調面だけでなく精神的に負担が大きかったのと、このまま何か迷惑をかけるような事態になってはいけないという思いもありました。

双極性障害については、体調や気分に波があることや、薬を飲む必要があることなどおおまかにお話ししました。寝込んだり入院したりすることはないのかなど聞かれて、寝たり起きたりしながら作業する日もあることは伝えました。あと、収入が減っても良いので負担の大きい仕事(具体的にどういう作業がつらいとか)は避けたいということも伝えました。私の場合、事務所とのおつきあいが長く、こうした話を聞いていただけたのはラッキーだったかもしれません。
ただ伝えはしたものの、病気について理解していただくのはなかなか難しいことで、「出社して人と接すれば気分転換になるのでは」などと言われたりもしました。やっとの思いで話したことをコロっと忘れたような態度を取られることもあり(全く悪気がない)、カミングアウトしたからといって理解が得られるわけではないと思いました。

でもそんなことを繰り返しながら、変化も感じています。例えば、仕事の指示はメールと電話で少し時間を置いてしてもらえたり、予定を早めに伝えてもらえたり。私はもともと口頭でいくつも説明されたり、急な予定変更をされたりするのが苦手なのですが、そういうことに気を遣っていただいているような気がします。

仕事量と収入はガクッと減りました。今の状況でいつ契約終了になるかという不安は常に付きまといます。かと言って、いつまた調子を崩して苦しむことになるかという不安もあるため、仕事を増やすことにも積極的になれません。
調子が悪いと仕事を辞めたくなりますが、失業してまた仕事をつかめるとも限らず、ますます自尊心が低くなることへの怖さもあり、仕事があるのはありがたいことだと思っています。働ける時に少しでも収入を得ることと、誰かの役に立てると思えることをやっていきたいという気持ちでいます。

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