年末実家に帰るのか問題
先日、父から「少し早いけど年末の予定は?」とメールが来ました。恒例の「帰ってこいコール」です。「まだ早いから何もわかっていない」と返事をしたら、「わかりしだいすぐ知らせてね」とのこと。
連休のたびに、母から来なくても父から、そして妹から、「いつ帰る?」と聞かれます。私にとって帰省はとてもしんどいです。
この話を病院で先生に話したら、「それは何か理由を付けて帰らないほうがいいね」と言われました。つらいなら無理に帰る必要はない、家族のルールは変えていけばいい、縁を切るわけではなく必要があれば帰ればいいのだから…と。しかし、盆や正月は帰るものという家族のルールに背く罪悪感に、気持ちが葛藤するのも事実です。
そんな時にこういう本を見つけました。『お母さん、年末、実家に帰らなければダメですか?』というタイトルです。
ストーリー形式でとても読みやすい本です。序盤はいろいろ抵抗感も感じながら読んだのですが、ピンポイントで私の悩みの種がいろいろ出てきたので、うなずける所もたくさんありました。
私が主人公と似ている点は
- 頑張っていない自分は愛されないと感じているところ
- したいことじゃなく、正しいことを選んでいるところ
だと思いました。
暴力を振るわない親じゃなくても、実家に帰るのが嫌という気持ちは真実…という話が出てきたのですが、私はこのブログに書いてきたことを読み返して改めて、「自分の被害妄想が強いせいじゃない、親からストレスを受けてきたことも接するのが苦痛なのも真実だ」と思いました。
ほかに、自分の存在給がいくらか(何もできなくても価値があると思えるか)とか、好きなことをするのは手段ではない、というような話もありました。
「頑張らなくてもいい」みたいなセリフはよく聞きますけど、どう頑張らないのか、どう自分を肯定するのか、みたいなことがピンと来ていなかったのです。特に鬱になってからは、自分は役に立たない人間だという考えがすごく強くなってしまっていたのですが、この存在給の話はなるほどなあと思いました。
年末帰省問題だけではなく、母親との関係が根っこにある様々な問題について考えさせられる内容でした。皆が皆、この本の主人公のような結末になるとは思いませんが…。
今年はそもそもコロナの状況も関わってくると思うのですが、穏やかな年末年始を迎えられますように…。
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