糖負荷診断のこと
10代の頃からですが、時々急にとてつもない不安を感じたり、空腹感でめまいがしたり、頭痛や眠気、冷や汗、身体の震えが出ることがありました。これは一種のパニック症状のようなものなのかなと思っていたのですが、飢餓感が強くなるので少し違うような気もしていました。
ある海外ドラマのワンシーンで、女性が突然ぐったりとして、「低血糖だわ。何か食べ物が必要なのよ。」みたいなことを言っていたのを聞いて、「あっ、これは私と同じだ」と思いました。
飴を舐める程度ではとても治らず、とにかく急いであれこれ口に入れなければなりません。飢餓感ですから不安でイライラして食べなければ死んでしまう!という感じです。後で知りましたが、低血糖は脳に栄養が行かない危険な状態で、症状が進むと、中枢神経症状(頭痛、眠気、脱力、集中できない)が起き、さらに進むと意識障害、昏睡に陥ることもあるそうです。
どうしていいのかわからずずっと放ったままだったのですが、時々症状が強くなって外出中に急に食べ物を求めてイライラしたりフラフラしたりすることが増えたので、ちゃんと検査をしてもらおうとインターネットで調べると「糖負荷診断」が必要だとわかりました。
それまで私は健康診断の空腹時血糖は問題なしと言われていたのですが、この検査をすると糖分摂取した際の血糖値の上がり方や下がり方を時間をかけて観察するので、単なる空腹時血糖値でわからないものがわかる、ということでした。
健康診断と同じように朝食を抜いて病院へ行くのですが、空腹で上記のような症状の出る私にはなかなかしんどいものがあります。まずは採血や腹部エコーをして、血糖値を下げる役割を持つインスリンを過剰に出す腫瘍などがないかどうかを確認しました。私はその問題はなかったので、いよいよ糖負荷診断を受けることになりました。
甘〜い飲み物をぐっと飲まされ、30分後、次は1時間後、2時間後…と採血をされます。血糖値の推移を見るためです。半日がかりで検査を受けて帰りに食事にありつけた頃にはフラフラでした。
私の場合は、最初が198まで跳ね上がり、そこからどんどん下がっていきましたが、インスリンが出るのが遅いために必要以上にどんどん血糖値を下げてしまうということがわかりました。これは「反応性低血糖症」という境界型糖尿病(糖尿病予備軍)だと説明されました。
私の家族は祖父が糖尿病(痩せ型だったけれど)、その娘である母や叔母が糖尿病予備軍で、遺伝もあるのではないかということでした。
健康診断で空腹時血糖について何も言われなかったからといって安心ではありませんが、糖負荷診断は多くの人が受けたことがないものだと思います。低血糖症状のある人、特に家族歴のある人は受けてみた方がいいのかもしれません。
ちなみに低血糖症状が起きた時は「ブドウ糖」を摂取するのが一番です。これについてはまた今度書くことにします。
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