空気を呑む病気(呑気症)3

空気を呑み込んでお腹が膨れてしまう「呑気症」を患ってもう20年以上になります。今でもこの症状は治ってはいないのですが、昔に比べると苦しむことが減りました。その理由はお腹が張っても気にせず休める環境にあることも大きいと思いますが、もう1つは「ゲップ」ができるようになったことだと思います。

私は昔、ゲップができませんでした。胃を伸ばしてみろとか炭酸を飲めとか周囲には言われましたが、横隔膜のあたりに蓋が閉まったようで全くお腹の空気を出すことができませんでした。これは本当に苦しいです。プールの水を飲んで胸がいっぱいになったみたいです。

この蓋が閉まっている感覚は、私は喉から胃にかけて粘液が多いためではないかと考えました。それは痰や鼻水です。実際に後鼻漏のある人は胃の中にたくさん鼻水がたまっていると本で読んだことがあります。鼻炎で呑気症になることがあるというのは昔医学書で読んだのですが、慢性上咽頭炎の診断を受けた時にも、やはり呑気症を併発する人がいるという話を聞きました。
喘息は痰が多くなりますが、副鼻腔炎や上咽頭炎では鼻水がネバネバになるので、痰と同じように飲み込んだものは喉に絡みます。呑気症の症状がひどい時、私は唾がネバネバしたり泡状になったりして飲み込むのがつらく感じます。今思えば、上咽頭炎のために患部から出た膿が原因だったのかもしれません。

口の中がネバネバする時はうがいをしたり舌をティッシュで拭うと、唾を飲み込むのが少しラクになることに気付きました。今は鼻うがいもできるので、鼻から喉が不快な時や口の方へ回ってくる感じがする時は、鼻うがいをすると随分スッキリします。胃の中には口から飲み込んだものが入るわけなので、胃の具合を良くするには鼻や喉の状態を良くすることが必要なのだと思います。そういう意識を持ち始めてから、自然とゲップができるようになりました。
食事をすると唾液や鼻水など分泌物が増えるそうで、どうしても一緒に空気も呑み込んでしまいますが、唾の出る酸っぱいものや炭酸などはできるだけ避けるようにしています。あと、緊張してちょこちょこドリンクを飲んだりしてもお腹が張りやすいので気をつけています。

お腹の張りをラクにする方法は、お腹を温めてリラックスすることです。人目の気にならない場所で横になり、毛布をかけるか、お腹にカイロを当てるか、お灸(貼るタイプ)を据えても良いと思います。ため息をつくように息を吐くこともリラックスできます。

あと、これは私の体験ですが、お腹の張りと吐き気で頭がいっぱいになっていた時に、ふと他のことで気がまぎれたり、ストレス回避できると急に具合が良くなったことがありました。お腹がパンパンに張った状態はかなりの緊張状態なので、とにかくリラックスする状態を作ることが大切だと思います。

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