ドールハウスまたは箱庭療法

子供の頃から持っているものは、自分らしく生きることのヒントになるといいます。

私はミニチュアの洋服や着物を作るようになったことがきっかけで、着物に興味を持つようになりました。子供の頃にお人形の服作りや部屋作りに興味を持っていたのが、ある時急に再燃したのです。昔は思うように作れなかったけれど、今なら少しは作れるんじゃないかと。そして作るならばいろいろ知りたいと勉強しているうちに、なんだか自分も着てみたくなりました。

もともと明治〜昭和のレトロな、特に大正ロマンと呼ばれる文化に興味があって、その頃の衣装をイメージして作ったのが、このミニチュアの袴スタイルや女給スタイルです。
時代祭などをやる地域ではこういう服装を皆でするそうですが、楽しそうで私も着てみたいです。最近はそれでなくても大正ロマンブームだそうですね。

そして、衣装だけでは飽き足らずにとうとう手をつけてしまったのが、このドールハウスです。

ベニヤ板にペイントし、ヒノキ棒とかバルサ材などを切っては貼って、壁を作りました。ステンドグラスもどきの窓とマントルピース、ベンチ、ローテーブルは全部手作り、手前のテーブルと椅子は100均のものに色を塗って布を張ったもの。
キッチンは木工キットだったものに色を塗って、タイル風のマスキングテープを作って貼ったものです(コンロが現代風なのはご愛嬌)。クッションと額縁と本も作りました。

細々とした小物は、ガチャなどで集めたものです。今のガチャってすごいですね。こんな風にライトをつけられたりするんです。
大正ロマンの様式としては完璧とは言えないかもしれませんが、それなりに思い描いていたイメージに近づけることができました。まあ自己満足の世界です。

ドールハウスは箱庭療法に通じるものがあるそうです。1つの世界観を形にしていく作業は楽しいし、出来上がりのレベルがどうであれ、あれこれ工夫を凝らして作り上げることこそが醍醐味だと思います。
私はこうした作業の構想に夢中になっている時は、そのことで頭がいっぱいになってくよくよすることが少なくなるので、できるだけ長くハマっていたいです。(が、なかなかそうもいかないです。)

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