消えたいという気持ち

希死念慮とは、漠然と死にたいという思いを抱くことです。眠り続けたいとか消えたいという気持ちも含まれるそうです。具体的に死にたいとか死のうとか思ったり実行しようとすることは自殺念慮というそうなので、私の場合は希死念慮に当てはまる状態になることがあると言えます。

こういう死に関わるような話はタブー視されがちで、実際に「消えたい」などと口にすると、「そんなこと言わないで」とか言われた経験のある方もいることと思います。これはとてもつらいことです。消えたいくらいつらい気持ちだということを吐露しているのだから、それを否定したり励ましたりしないでほしいのです。私は逆に「希死念慮はありますか?」と聞かれた時、少し嬉しかったです。
双極性障害の患者には希死念慮を抱く人がとても多いといいます。目を背けずに向き合っていかなければいけないことだと思います。

私の場合は鬱状態が重い時に、そういう考えが浮かんでくることがあります。出口が見えない重く苦しい毎日から逃れたい、何かに包囲されてる気がしてパートナーと猫だけに見える存在になりたい…などと考えます。幸せを感じられる時にはありがたく思える何気ない日々の繰り返しが、つらくてつらくて、夜寝たら明日が来てしまう、それなら寝るのさえも嫌だ…そんな感じです。近所の駅で飛び込みがあったと聞けばそのことばかり考えてしまったり。

鬱になるって、適当な言い方かわかりませんが、私の場合は「独りよがりさが増す」感じがします。そばに理解者がいるかは関係ないのです。パートナーに恵まれて、可愛い猫もいて、趣味もあって、なんでそんなことを考えるのかと思われるかもしれませんが、消えたい気持ちは何かに恵まれているかどうかとは関係なく湧いてくるのです。私はパートナーを悲しませたくないし、猫の世話もしてやらなければならないし、まだまだ楽しいことも見つけたい、だから死にたくはないと思っているけれど、つらい気持ちそのものはなくなりません。これはやっぱり病気のせいだと思います。気の持ちようでどうにもならないです。周囲の人は患者の気持ちを否定しないで欲しいし、自分を責めないで欲しいです。

希死念慮が湧いている時にどうしたらいいか、これは他人がどうしているのかあまり知らないですが、薬を飲んで(もちろん適切な量を)寝るのが自分ができることとしては一番かなと思います。私は抗不安薬を飲むことが多いです。薬が合わずにそうした症状が出ることもあるので、早めに主治医に相談することも大切だと思います。

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