あれは躁だったのか

双極性障害のためのワークシートで自分のこれまでを波線グラフにしたことがあるのですが、振り返るとなんだかとても(自分的に)キラキラしていた時代というのがいくつかあるのです。

ちょっと具体的に思い出してみると、

  • 高校を入り直した頃、ホームページを独学で作り、自作の絵や詩や散文を載せていた。コンクールなどに応募して賞を取ったりもしたのでかなりホクホクしていた。
  • 大学3年の頃。友人たちにいつ寝ているのかと言われていた。毎週あちこちにセミナーなど受けに行ってノートをとりまくって勉強している感で充実していた。頭の回転が早くなった感じがして、授業の理解も速まり、自分の力が開花したような気がしていた。
  • 社会人1年目。最初は使いっ走りで社内外を走り回っていた。今考えるといろいろミスもしていたのに今に比べて妙にスルー力や自信があった。仲間と集まっては飲みながら熱くデザイン談義を交わしていた。
  • 今のパートナーと暮らし始めた頃。朝はブログ書いて、昼は仕事して、夕方からバレエの稽古に行って、夜はオンライン講座で勉強…とフル回転でリア充感に満ちていた。
  • ネットショップをたちあげた頃。精神科に行き始めてすぐの頃。ものすごく大変な作業で、勉強していろいろなことをやらなければならなかったのに、全てやりきることができた。どんどん新作アイデアが湧いた。

などなど。よく考えると何かしら空回りだったり後から問題になっていたりもするんですが、上に書いたのはあくまでもキラキラに縁取られた思い出のイメージです。

誰にでも1つや2つはあると思いますが、自分がちょっと輝いていた時代、それが病名を告げられた時から急に色褪せてしまったらどうでしょうか?そのテンションは病気のせいだったのかもしれない、と。双極性障害の患者さんには多い経験かもしれません。

私もこの自分のキラキラ時代は躁状態だったんだろうか、それなら一過性のものでしかなかったんだろうか、と落ち込みました。主治医にも訴えましたが「それはわからないです。双極性障害というラベルをつけているに過ぎないのだから、調子の良い時期だったと考えることだってできる。」と言っていました。たしかに自分がいつから発症していたのかも定かではないので何とも言えないのですが…

今でも何かにハマったりすると、ものすごいエネルギーで何かをやり遂げることがあります。でもその時期を過ぎると、どうやって自分がそんなことをやれたのかわからないのです。同じクオリティ、同じ熱量で続けられないし、あとからもう一度やることもおそらくできないです。それに気付いた時、とても悔しかったです。ちょっとその時に人から褒められたって続けられなきゃしょうがない…そんな気持ちになりました。考え方によっては、いろんなことを経験できる性質とも言えるかもしれませんが。

最近では、あの魔法のようなエネルギーはまたやってくるんだろうか、今度は私は何をするんだろうか、などとちょっと他人事のように感じたりもしています。

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