アレルギーのこと

子供の頃は食物アレルギーの子が今ほど周りにいた記憶がないように、アレルギー自体をあまり意識しなかった時代だったのかもしれません。私は幼少期にアレルギー検査をやったことがあるのかどうかわかりませんが、アレルギーというものを意識するようになったのは、社会人になってからのことでした。

それまでは鼻水や喉のイガイガは風邪などのせいだと思っていました。はっきりと「あなたは◯◯アレルギーです。」と医師に告げられた記憶もありませんでした。だからあの喉の奥のかゆい感覚がアレルギーだとわかった時はとても腑に落ちました。

私はハウスダスト、スギ、ある種のカビなどにアレルギーがありますが、血液検査で調べたことは何度もあるものの、毎回結果が違っていました。いろいろな具合の悪さを抱えてきたので何十種類ものアレルギーを調べられるようになった時は、どんな結果が出るのだろうかと思っていたのですが、スギやカビなどにわずかに反応した程度だったので拍子抜けしました。

血液でのアレルギー検査は、血液中のIgE(アレルゲン)の数値を調べるのだそうですが、流れている血液からわずかに摂取した中にこれが多く含まれていたりいなかったりその時々で異なるので、検査結果も変わってくるのだそうです。さらにアレルギーは何かと何か、複数の条件が合わさった時に反応する場合もあるので、これも特定するのがとても難しいらしいのです。だから私の主治医などは検査結果はあてにならないこともあるが、症状が出たものは基本的に避けるように言っていました。

私は昔、カニを食べた翌朝に発疹が出て顔が腫れ、病院へ行ったことがありますが、タイミング的にカニアレルギーであろうと言われたものの、血液検査で甲殻アレルギーの反応が出たことは一度もありません。でもその時から甲殻類は避けるようにしています。

検査項目にないので調べられませんでしたが、好きだったピーマンやししとうが食べられなくなりました。ほんのわずかに食べただけでもお腹の具合が悪くなって吐き気や下痢に苦しめられます。これもアレルギーのようなものかなと思っています。

個人的に血液検査よりわかりやすいと思ったのは、ブリックテストでした。皮膚に針で少量のアレルゲンを入れて赤く腫れるかどうか反応を見る検査です。これで私は血液検査ではわからなかった、ハウスダストに大きく反応しました。でもこのブリックテストをやってくれる病院はなかなか見つかりませんでした。

今はアレルギーの薬を飲んでいるので、季節的なアレルギー、花粉症などは少し抑えられているように感じますが、より良い治療法が見つかってほしいと願っています。

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