お腹張るけど着物を着たい2

私は最初は浴衣、次は着物と帯の着付で3回分、近所の着物屋さんで習いました。本や動画でも着付は学べるのですが、自分の持っている道具で素早くコツを知ることができました。わかったのは、着付方法や道具は普段着においては個人の自由で、本に書かれているのはあくまでも基本ということです。
それで、私は何度か着物を着てみて、着付に紐を使わないことにしました。紐がないと本当にラクなのです。

着付に使う紐の役割は大きく分けて2つ。身体に巻いた着物を押さえておはしょり位置を決める腰紐と、衿が開かないように押さえる胸紐です。

腰紐は私の場合、ゴムベルトを使います。長さは固定しておき、金具で止めるだけ。おへその下、ローウエストパンツの位置で止めれば苦しくないし、調整もできます。胸紐は結んでも後で抜いてしまっていました。

胸紐の位置にはさらに面で押さえるために伊達締めという細い帯状のものを巻きますが、私はこれは使わずに「コーリンベルト」という道具を使います。伊達締めを使う方が衿がキマるという人もいますが、私は身体の前を締め付けるものを取り払いたいのと、なくてもそう崩れないことがわかったので使わないことにしました。ベテランの方でも伊達締めを使わないという方はいるみたいです。

コーリンベルトはゴムベルトの両端に留め具が付いていて、左右のあばらの下から背中の方へ衿を引っ張り固定するものです。私はこのコーリンベルトを浴衣のときは1本、着物の時は2本使います。着物の下に着るのは半襦袢ですが、これに付いていた紐も苦しいので切ってしまい、コーリンベルトで代用することにしました。

帯は下だけ締めて上は緩くすれば大丈夫。むしろ、お腹がポッコリしても洋服みたいに目立たないのが好都合です。帯は半幅帯で後ろがペタンコになる結び方がいくつかあるので、それなら椅子にも寄りかかれるし楽チンです。

以前は着物を着て食事をするなんて絶対に無理!と思っていましたが、私はこうしてぶらりと着物で散策に出かけ、素敵な喫茶でランチをして帰ってくるという目標を達成しました。
今は便利な道具がいろいろ出ているので、自分がラクなやり方を選んで、楽しく着ればいいのです。着物でお腹が苦しいと悩んでいる人に、ぜひ知って欲しいです。

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