成人発達障害と薬物治療

私は感覚過敏があり、薬物に対しても過敏性があります。そのため病院で処方された薬を飲むと、副作用がとても出やすかったり、効きすぎたりすることがあります。精神科でもこれまで随分いろいろな薬を試してきましたが、先生に相談してピルカッターで薬を小さく切って飲んでみたりもしました。先生もできるだけ少量から出すようにしてくれています。それで「あなたは通常の人の半分の量で良いようだ」と言われました。

そもそも発達障害の人は脳のアンバランスのために、定型発達の人とは薬に対する反応が異なる場合があるそうです。それで、「少量投与」をおこなう場合があるそうです。また、薬によっては、飲む量によって異なる働きをするものもあるみたいです。

こうしたことを書かれた論文はもう20年以上前からあるのですが、日本で治療に使われる薬の認可がされるのにとても時間がかかることや、新しい概念が浸透しづらい色々な事情(専門内外の壁とか力関係とか)があって、私たち患者が恩恵を受けるまでの道のりがとても長いということのようです。発達障害の概念を取り入れることで、長く精神疾患に苦しんできた人の治療が変わったり、それによって改善することもあるのです。

自費だったり色々問題はあるものの、適応外の薬が効果を見込めるために使われることもあり、私も主治医にこうした説明をちらっと受けたことがあります。保険適応で広く使われれば救われる人ももっといるんじゃないのかなと思います。
今は自閉症スペクトラムの易刺激性などに効果が期待される抗精神病薬を極少量処方されていますが、これが私には効いているみたいで、今のところわりと良い状態を保っています。量の調整などは必要みたいですが、大きな副作用もなく効果を実感できる薬が見つかったのは嬉しいことです。心なしか被害妄想っぽくなる症状も少し軽くなりました。

少し前に、ADHDの治療薬を1種類試したのですが、私の場合は副作用がつらくてやめてしまいました。
効果はすぐに出るということだったのですが、最初は過活動な感じになり、その後はうつ状態(しかも結構重い)になってしまいました。昼間の眠気は抑えられたのですが、夜に薬が切れる頃になるときつくてきつくて。飲むのを止めてみると、今度は昼寝をしないととても無理。薬で身体に無理を強いているような感覚が拭えませんでした。それと、食欲不振と便秘にも苦しみました。
効く人にとってはなくてはならないほどの薬だそうですので、私は効果を得られず残念でした。

発達障害を薬で治療するかどうかという議論もあるようですが、これはどの程度仕事や生活に支障が出ているかによるのだと思います。性質が変わるわけではないので、薬で抑えて生きやすくなるかどうかです。私の場合は昼間の眠気や仕事上の凡ミスが問題ではありますが、会社に通勤している人に比べればかなりゆるい環境にあるので、薬を飲んだ結果、飲まなければやっていけないという結論にはならなかったのです。

自閉症スペクトラムについては成人は適応薬が今のところないですが、効果を見込めるものはあるそうなので、成人発達障害の知識が広く精神科の先生に浸透すると良いですね。

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