婦人科から精神科へ3
私は精神科の薬を飲み続けることにメリットを感じなくなってしまっていました。しばらくやめてみよう、リセットしよう、そういう気持ちでした。
薬よりも副作用がなく安全なのではと、PMDDや鬱や頭痛に効きそうなサプリメントを調べて数種類飲んでみました。ですが、どれも私の場合は思ったような効果は得られませんでした。
セロトニンを増やす抗鬱薬と同じような効果を期待できるらしいサプリメントも試しました。飲むと吐き気が出ましたが、やたらご機嫌になるという変化もありました。ただこれは後述の抗鬱薬と同じで抱えている疾患によってはかえって良くない場合もありそうなので、医師に相談の上で利用した方が良さそうでした。
結局私はまためまいや腰痛、微熱など体調不良がひどくなり、内科、整形外科、胃腸科などを回って色々検査したものの異常はなく、再び精神科へ戻ることになりました。
サプリを飲んでいたことも先生に伝えましたが特に怒られたりすることはなく、「セロトニンが効くのなら薬で調整しましょう。」と言われました。
自分でネットで調べた病名を「私はこれではないのでしょうか?」と尋ねることが何度かありましたが、「双極性障害(躁鬱病)」の名前が出た時に、先生の顔色が変わりました。それでいくつか質問をされ、治療の方向を変えることになりました。
先生は私の症状で最初は「鬱病」を疑っていたそうです。鬱病の治療薬は「抗鬱薬」が主になりますが、この抗鬱薬をもし双極性障害の患者に投与すると、「躁転」をすることがあるのです。それは鬱状態を持ち上げる薬の効果が「持ち上げすぎ」になってしまうということです。
そのため双極性障害の疑いのある人にSSRIなどの抗鬱薬は慎重に投与されることになっていますが、実際は双極性障害の患者さんで最初に鬱病を疑われた人は多くいます。
もし、PMDDの疑いがあってSSRIを飲む段階になったら一度精神科へ行くのが良いと思います。精神疾患を抱えた女性の多くは生理と連動して症状が悪化するため、PMDDだと思っていたら「PMS+精神疾患」だったということもあるそうです。
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