自閉症は猫の性質と似ている?
私は自閉症スペクトラムの性質を持っていますが、猫を飼っていて思うことがあります。それは自閉症は猫の性質と似ているのでは?ということです。なんとなくですが、猫の気持ちがわかる気がするというか、一緒にいると似た者同士な感覚を覚えることがあるのです。
どういうところが似ているのかというと
- 物事に執着しやすいところ、ブームがあるところ
- 音や動くものに驚きやすいところ
- 怒りやすいところ
- 怖い体験をいつまでも忘れないところ
- 環境の変化を嫌うところ
- 違う匂いを嫌がるところ
- 水が怖いところ
などなど。
これらは猫に多い性質であり、自閉症スペクトラムの人に多い性質でもあります。猫以外の動物について詳しくはわかりませんが、よく動物は人間が進化の過程で失った能力を持っていると言います。あらゆる感覚において敏感です。自閉症スペクトラムの人はそういう力を持った人なんじゃないかと思ったりします。もしかすると自閉症スペクトラムの人とそうでない人は違う進化の形なのかなとも思います。もちろんどちらが優れているということではありません。
テンプル・グランディンという自閉症を持つ動物学者が動物と自閉症の類似について著書で書いているのを読んだことがあります。たとえば牛が身体を両側から圧迫されると落ち着くことをヒントに、自身の精神安定のために似たような装置を自作した話は有名です。また彼女は動物の気持ちや習性がよくわかるんだそうです。動物たちと人間の通訳をしているようにも思えます。
動物と自閉症の関係がどのくらい研究されているのかわかりませんが、動物と人間のより良い関係を作るためにも、そして自閉症スペクトラムそのもののことをより知るためにも役に立ちそうな気がしますね。
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